先輩情報

ロール段取り

前職は、営業だった。
会社が倒産して、巡り合ったのがここだった。

工場の仕事なんて、したことがない。
自分に務まるのだろうか。
最初は、不安で仕方なかった。

でも、その不安はすぐに吹き飛んだ。
まず、社長。
180人、全員の顔を覚えている。
毎日、朝と夕方に現場を回り、
ひとりひとりに声をかける。
僕にも「友督、お疲れ!」って、声をかけてくれる。
とある先輩なんか「社長、久しぶりだね」って、
タメ口で話している。
「社長って、こんなに身近な存在なのか」
正直、驚きを隠すことができなかった。

そして、周りの方々。
忙しいはずなのに、手を止めて僕を教えてくれる。
時間が合えば「飲みに行っか?」って、誘ってくれる。
みんな、僕の心の中に、気持ちよく入り込んでくれる。

モノづくりの職人は、カタブツばかりだ。
ぺーぺーは、どうせ、顎で使われるんだろう。
名古屋日管製造の中にあるのは、僕の偏見と180度違う世界だった。

お世話してくれた皆さんに、成長した姿を見せてあげたい。
僕は今、鉄パイプを結束する工程を担っている。
単純作業に見えて、これがなかなか奥深い。
太さ、大きさによって、結束の仕方も全く変わるから。

先輩方、ごめんなさい。
一人前になるまで、まだまだ時間がかかりそうです。
でも、見ていてください。
いつかは一人前になって、僕が先輩におごれるくらいに稼ぎますから。